MOTO - TopicsExpress



          

MOTO X Motorolaのエンジニアが色々と述べていますが、なかなか興味深い。 droid-life/2013/08/07/top-motorola-engineer-defends-moto-x-jabs-at-samsungs-not-true-1080p-display-calls-lcd-inferior-to-amoled-and-more/ 以下、抄訳 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Q: なぜクアッドコアではなく昨年のプロセッサーなのでしょうか? A: 昨年のプロセッサーじゃなくて今年のだよ。コアが多いからといって必ず速くなるわけじゃないんだ。実際、2個以上のコアは多くの場合で使われておらず、省電力機能がオフにしている。 ストレステストで1端末で24のウェブサイトを表示したけど、どのデバイスも1度として2コア以上を使うことは無かった。 Q: スマートフォンはどのように変わるのでしょう?サムスンへの最初の凸は? A: 君がそう思うなら市場は停滞してるんだろう。すべては標準的なプロセッサとディスプレイで出来ているんだ。そして我々は皆これらの構成部品の小さな変化に応答するように訓練されているんだ。でもMotorolaのスマートフォンに対するビジョンは変わっている。我々がポケットに入れて持ち歩いているこの小さなコンピューターはあまりスマートじゃない。GalaxyS3でできてS4でできないことはあるかい?答えは「無い」だ。 我々はテクノロジーのためにテクノロジーをテクノロジーを開発してはいない。しかし、我々はモバイルコンピューティングをもっとインテリジェントにしようとしているんだ。 # 訳注:質問では「Samsungへのfirst dig」について聞いています。 # digは建築で穴掘る時とかの動詞ですが、フランクに牽制やちょっかいの # 表現です。フランクなのでネットスラングで訳しました。 # 「凸る」は「突撃する」のスラング、「凹る」は「殴る」のスラング # 体裁的には「凹る」の方が近いですが「凸る」方が牽制っぽいかなと Q: X8アーキテクチャはどう革新し、なぜ誰もそれをしなかったのでしょう? A: 我々はタッチ不要の制御を実現しバッテリーを犠牲にしない新しい処理方式を思いついた。サムスンやHTCのデバイスでは同様の機能に三つのバッテリーを要するだろう。そしてそれこそが誰もタッチ不要制御をしてこなかった理由だ。バッテリー寿命を殺すから誰もこれを作らなかったんだ。 どのデバイスも、ノイズキャンセルしつつ同等に賢く低消費電力で実現できなかった。我々がMoto Xでしたことは誰もしたことが無い世界初のことなんだ。 Q: スペック戦争がチップとディスプレイの製造競争を生み出しました A: 厳しいね。なぜなら人々は工業にコアは幾つかとかディスプレイは1080pかといった事を見るように仕向けられている。それが彼らの製品のチップやディスプレイの違いだからだ。しかし、我々は何千時間もの稼動を使って、人々がスマートフォンを本当に違ったように使える新種の処理方式を開発したんだ。 Q: Galaxy S4はディスプレイのPixels per inch(ppi)でMoto Xを破りました。 A. まず、GalaxyS4は本当の1080pではなくて代わりにペンタイルディスプレイだ。それぞれのピクセルは三色のサブピクセルで構成されるが、ペンタイルではピクセルあたりひとつ少ない。我々はバッテリーを浪費することなく本来の色を再現するためにRGBパターンのカスタムディスプレイを採用している。 # 訳注:ペンタイルディスプレイは並びがRGBではなく三色ではなく # 二色でピクセルを構成するためピクセル数を稼ぎやすい displaybank/_jpn/research/print_contents_m.html?cate=column&id=4228 サムスンはグラフィックプロセッサーを使っているが、しかし彼らは誤った使い方をしており、彼らの性能は我々のものより悪く、バッテリー寿命を多く消費している。HTCの場合、彼らは単純に質の悪い液晶ディスプレイを使っている。 加えて、人間の眼は300ppiを超える解像度を識別できない。そして我々はそれ(300ppi)を超えている。だから人間の眼は違いを見分けられない。しかし、人間の眼は色彩の彩度と再現性については大きな差異を見分けられるんだ。実際に、私はこれは解像度よりも重要だと言いたい。だから私たちはそういう方向に集中することに決めたんだ。 # 訳注:ゴチャゴチャ言わずに三行でまとめると以下のようになります。 # (1) 300ppi超えてるから解像度については人間には差異が無いよ # (2) 人間にとっては解像度よりも色彩の再現の方が重要だよ # (3) サムスンやHTCよりもMotoの液晶の方が高級で色彩表現が優れてるよ Q: 追加のMoto Xのカスタマイズ内容はありますか?(RAM容量とか) A: 我々はデバイスの拡張許容性と将来のカスタマイズ性についてロードマップを持っているんだ。でも、それは将来話す事にしよう。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -  色々と突っ込みどころはありますが、構成がまだ不明な部分が多いためにあまり突っ込めません…  CPU使用率については、使用率をモニターしたことがある人なら既に御存知かと思います。PCでもそうですが、コアを倍にしてもパフォーマンスは倍になりませんし(実用だとせいぜい1.2~1.4倍ぐらい?)、サーバーならともかく端末ならフォアグラウンドプロセスが1~2個程度しかビジーにならないケースが多いです。ではバックグラウンドプロセスで使うかというと、動いていないバックグラウンドプロセスは省電力のために多くが止められます。  ただし、Webブラウジングでそうだとしても、ゲームで同様かというと分かりません。Moto XのSnapdragon S4 Proプロセッサーの場合、そもそもグラフィックスの性能が高くありませんが、将来的に二倍以上のグラフィック性能と組み合わせて、ゲームコンソールで遊ぶような3Dゲームをプレイする場合には4コアの方が適している可能性があります。  ディスプレイについては、おっしゃる通りなのですが、タブレット等で動画再生するような場合でも同様とは限りません。最近の動画は720pか1080pが主流ですが、1080pにしておくと1080p動画の再生時にドット バイ ドットとなりクッキリと表示されます。画質が良いだけでなくスケーリングが不要になるのでデコードの処理も単純になる(たぶん少しは省電力に貢献する)メリットもあります。  もっともMoto Xは携帯電話なので720pに対応していれば1080pの動画の見え方を気にするのは筋違いな気もします。  プロセッサーやRAMのカスタマイズについては、私は懐疑的です。あるとしたらAndroidのバージョンとかプリインストールソフトウェアとかソフトが中心かなと。  プロセッサーやRAMは半田でボンディングするものなので一個毎に作り分けることが困難です。せいぜい4パターン程度(プロセッサーA/BとメモリーA/Bの組み合わせ2^2=4通り)用意してある中から選ぶとかならありえるのかなと思います。  実は、数日前に「旅の終わり End of the journey」という投稿をしようかと考えていました(未実施)。何の事かというと、インタビュー中のGalaxyS3とS4で言っている内容に近いですが、「全部同じになってしまった」とか「性能も飽和した」ということ。  2009年頃から始まったスマートフォン競争は、大きな市場を生み出し様々なものに影響を与えてきましたが、市場は飽和しつつあり、終着点が見えつつあるような気がします。  この当時であれば1年違うモデルは性能や機能に大きな差異がありましたが、現在ではHTCだろうがサムスンだろうがソニーだろうが大した差がありません。十分に速く・スレート端末で・大画面です。昔あったようなディスプレイの大きさに大きな差があったり物理キーボード付だったりといった差別化要因はなくなりました。スペックだってそうです。昔は操作がカクついたり画面が見辛かったりと不自由だったのでスペック戦争は大きな役割を果たしました。  しかし、今では性能は飽和しつつあり、もはや大きな差異を生み出しません。  Moto Xが噂でしかなかった頃、Motorolaの幹部によって「it can be a game changer」という表現がされていました。「ゲームチェンジャー」とは競争において形勢や流れを一変させる大きな力を持った競争者のことです(字面から何となく解るかと思いますが…)。  ただし、この場合のMotorolaの「ゲームチェンジャー」とは性能競争の事では無く、端末そのものは物理的には現在の「よくある」端末と違いがありません。そうではなく、飽和しつつある市場を一変させる機能・ユーザーエクスペリエンスの事を指すようで、実用的で革新的な機能にフォーカスしているようです。
Posted on: Sat, 10 Aug 2013 15:30:03 +0000

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