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Woody Allen監督の最新作「ローマでアモーレ(原題:To Rome with love)」を新宿ピカデリーで見てきました。タイトルは「007ロシアより愛をこめて」のもじりでしょうか。 いや~、実に面白かった!昨年見た「ミッドナイト・イン・パリ」より良かったな。例によって、4つの男女の物語が同時進行していくんですが、今回何が良かったかと言うと、まずは、アレン本人が出演していること。小心者のアメリカ小市民という役柄が、これほど似合う人はそう居ないね。冒頭からして、飛行機怖いネタで笑わせてくれます。 しかし、この映画の決め手は、私はロベルト・ベニーニ(Roberto Benigni)のシーケンスだと思います。この脚本が実に秀逸だし、内容もベニーニにピッタリなんです。 とにかく理由なんてないんですよ。ある日起きたら、ローマの小市民が突然有名になっている。カフカの「変身」みたいなもんで、なんで有名になったかの理由は一切語られない。しいて言えば、マスコミの気まぐれなんでしょう。とにかく、マスコミに追いまくられるんですよ。ヒゲを剃っていようと、食事していようと、遠慮会釈も無くテレビカメラが乱入してくる。 これはまさに「どらえもん」的発想なんですが、アレンは時々こういうSF的なものを取り入れますよね。「カイロの紫のバラ」のラストなんて、まさにSFファンタジー。 とにかく、このシーケンスが映画全体にぐっと深みを与えている。Roberto BenigniとWoody Allenの競演なんて、それだけでも素晴らしいよ。チャップリンの「ライムライト」でキートンとチャップリンが競演したことに匹敵します(ちょっとオーバーか) それから、もう一つの、シャワーを浴びてる間だけ素晴らしい歌手になる男の話。こういうネタもオレ好きなんだよ。まさに江戸落語の世界です。本当にWoody Allenの映画はいつ見ても江戸落語。上方落語では断じてありませんね。やっぱり、ニューヨークと東京は似ているんでしょう。相似形なんですな、きっと。 とにかくWoody Allen映画のお好きな方は必見の傑作です。 romadeamore.jp/introduction-story
Posted on: Sat, 15 Jun 2013 17:02:22 +0000

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