霞が関エリートの真のタブー - TopicsExpress



          

霞が関エリートの真のタブー を公表した、高橋元内閣 参事官 ! (日々坦坦資料ブログ「封印された髙橋洋一証言」bit.ly/d3K2iXより抜粋転載) 佐藤優「深層レポート」(※『現代プレミア』より) 1)「霞が関すべてを敵に回した男」・髙橋洋一 ! 髙橋洋一は、官僚たちを本気で怒らせてしまった。 「埋蔵金」を暴いたことがその理由ではない。 霞が関のエリートたちが絶対に許すことのできない 「真のタブー」に触れてしまったのだ――。 私は、直接聞いた彼の証言を伝えようと思う。 “唐突な犯罪”によって彼の口を封じてはならない。  髙橋洋一氏(元内閣参事官、東洋大学教授)が、窃盗で書類送検されたという話を、筆者は田原総一朗氏から聞いた。   その話を聞いた瞬間、3月3日、講談社で髙橋氏と対談したときの記憶が鮮明に甦ってきた。 髙橋氏は、「財務省からにらまれているから、これから何があるかわからない。国税(国税庁)が「査察」に入ってくるかもしれない。身辺についてはいつも用心しているのです」と言っていた。いったい髙橋氏に何があったのだろうか。  報道をまとめると以下のような姿になる。  3月24日に、髙橋洋一氏は、東京都練馬区の温泉施設で、鍵のかかっていないロッカーからブルガリの高級腕時計(数十万円相当)と5万円入りの財布を盗んだということだ。 「霞が関すべてを敵に回した男」あるいは「霞が関の埋蔵金を白日の下に晒した男」として知られ、そしてまた小泉構造改革を進めた竹中平蔵氏(金融担当大臣、総務大臣を歴任)の知恵袋として活躍した髙橋氏の・唐突な犯罪・、しかも脱税や横領のような知能犯ではなく、窃盗という破廉恥犯として摘発されたことには違和感がつきまとう。  髙橋氏自身が窃盗の事実を認めているとの報道がある一方、事件後、髙橋氏は世間を避け、口を閉ざしてしまったので真相はわからない。  だが、ひとつだけはっきりしていることがある。この事件によって髙橋洋一氏の信用は崩れ落ち、その発言が封じ込められたということだ。 2)職業的良心から高橋発言・官僚が抱える宿痾を国民に伝える責任  3月3日、筆者はこのムックの企画で髙橋洋一氏と初めて会った。3時間にわたって、官僚や国家について語り合っていた。ひとことで言うと、髙橋氏は、学校秀才とは異なる「天才肌の男」だ。 まず結論が直観的に見える。 そして、直観的につかんだ真理を誰にでもわかるように論理的に筋道立てて説明する能力がある。 数学者や哲学者としての資質をもっている人だ。 筆者は髙橋氏のような人物の目から霞が関の「官僚動物園」がどのように見えたかについて、聴取したいという欲望を抑えられなくなった。 そこで、このムックの対談とは別に、あと2~3回、対論を重ね、官僚論に関する共著を作ろうと考え、髙橋氏からも了解をいただいた。  ところが事件発覚後、髙橋洋一氏から「企画はなかったことにしてほしい」との連絡がきた。 理由の説明はなかったが、当然、事件が影響している。 しかし、3月3日の対論と今回の事件は何の関係もない。 そもそも、今回の事件と、髙橋氏が小泉政権下で行った新自由主義的改革(髙橋氏は、自らを新自由主義者と考えていないが、第三者的に見て同氏の政策を新自由主義と特徴づけることは間違っていないと思う)、また霞が関の「埋蔵金」発掘は、まったく別の問題だ。  髙橋洋一氏が「自己規制の形」で発言を封印しようとしていることはよくないと思った。  読者には御案内の通り、筆者・佐藤優自身が、「鬼の特捜」(東京地方検察庁特別捜査部)によって、逮捕、起訴された刑事被告人なので、同じような境遇に置かれた髙橋氏が当面は静かに過ごさせてほしいと考える気持ちもわかる。 だがそれでは、髙橋氏の「口封じ」をしたいと思っている勢力の思うツボだ。それから、3月3日の対論はオンレコで、読者に伝えることを前提に聞いた話である。 面白い内容がある。聞いてしまった以上、言論界で飯を食っている筆者・佐藤優としては、「職業的良心」として、髙橋氏とのやりとりを読者に伝える責任があると思う。 髙橋洋一氏の心情も理解できるが、やはり国民の知る権利がそれに優先する。 それに中長期的には、この対論の内容を明らかにしておいたほうが髙橋氏の利益にもかなうと筆者は思う。 そうした考えをメールで伝えたところ、佐藤優の責任において、「髙橋氏の言葉」を読者に伝えることに対しては、承諾するという回答が戻ってきた。 以下、速記録を元に、髙橋洋一氏の発言を紹介しながら、現下日本の官僚が抱える宿痾{しゅくあ}について、読者とともに考えていきたい。 3)言ってはいけない本当のこと(霞ヶ関エリートのタブー)  対論は、次のような軽いジャブの応酬から始まった。 *** 佐藤優 : 霞が関界隈に“髙橋洋一という妖怪”が徘徊している。官僚にとって髙橋さんは、マルクス=エンゲルスの「共産党宣言」に書いてある・共産主義という妖怪・のような存在になっていますね。 仲が悪いはずの外務省、財務省、経済産業省が、髙橋洋一という妖怪を打倒するために神聖同盟を結んでいる(笑)。 ぜひ一度お会いしてみたいと思っていたんです。 髙橋洋一 :光栄です。でも、佐藤優こそ本物の妖怪じゃないですか(笑)。 佐藤 :『さらば財務省!』(講談社)も強烈でしたが、『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』(文春新書)は爆弾本ですよ。霞が関の連中は、髙橋のヤツ、政治家とつるんで陰謀を企んでやがると思ってますよ。 髙橋 陰謀なんて、やってないんだよ(笑)。特別会計の準備金として隠されていたおカネ(いわゆる「埋蔵金」)の舞台裏を暴いたのは確かだけど……。 佐藤 :でも、魔女裁判と一緒で、本当に何も悪いことをしていない人も、何か企んでいる人も、裁く側の答えは 「悪いことをやっている」しかありえない。 髙橋 :「やっていない」と言っても、意味がないわけね。 ***  「公務員の天下りや渡りはけしからん」、「役人は威張っている」とかいう官僚批判を彼らは屁とも思わない。 このような批判について、官僚たちは「われわれの力量が評価されているから、やっかみ半分の批判をされる」ぐらいにしか考えていないからだ。 子供のころから成績優秀で褒められるのが当たり前と思っている連中なので、威張っていると言われても痛くもかゆくもない。 ところが髙橋洋一という人物は、本質が見えるが故に、よくある官僚批判から一歩進んで、 「霞が関の本当のタブー」に触れてしまった。 4)高給官僚は「足し算引き算 の世界」で問題があり、会計 ・経済が 理解不能 ! 佐藤: 髙橋さんが埋蔵金問題で明らかにしてしまったのは、「霞が関官僚たちはどうも“数学に弱い”のではないか」「実は“偏微分”になると全然理解できない」……そういう事実なんですよ。つまり、官僚の「能力問題」を初めて指摘したわけです。 キャリア官僚の学力に初めて疑問符をつけた(笑)。 「ボクたち一度もバカなんて言われたことないのに、髙橋のやつがバカだと言っている」。 これで完全に高級官僚の逆鱗に触れてしまいましたね。 髙橋: 東京大学法学部を卒業したキャリアたちは,秀才だと思われていますけれども、実は,「計数には弱い」んですよ。 彼らの知識や理論は、学者からの受け売りがほとんどで、聞きかじり程度です。 知ってはいても、本当には理解していない。 私はそういう事実を指摘しただけなんですが、財務省で実際に体験した話を具体的に紹介したから反発を買っちゃったようですね。 財務省は霞が関の一番上に立っていますから。 佐藤: 本当のことを言ってはいけないのです。 トップに君臨する財務官僚が、数学ならまだしも、算数の能力すら怪しいという話ですからね。 文系と理系の棲み分けがあって、偏微分になると「文系だからそこまでは勉強していない」で許される。でも埋蔵金話は、どんなに難しいかと思ったら、特別会計のバランスシートを見て、足し合わせてみれば誰にでもわかるレベルの問題だった。 これは加減乗除の世界ですよね。 要するに、足し算引き算の世界でも能力に問題があるということを、髙橋さんは指摘してしまった。 財務官僚からすれば許せないわけです。 髙橋 私は財務省でALMのシステム(Asset Liability Management=資産と負債を総合的に管理し、それによって金利変動や為替相場の変動などの市場リスクと流動性リスクを管理する技法)をつくった。資産と負債の変化に対して、金利リスクを考えながら資産運用を数理的に決定していく手法です。 高度な数学を使うから、東大法学部出身の財務官僚は、ほとんど理解できない。 いわゆる偏微分の世界ですから、これに対しては確かに反発はなかったんです。 でも、佐藤さんがおっしゃるように、「足し算引き算の世界」で問題があるということを言い出したら、とたんにものすごい反発が出てきた。 佐藤: 微積分あるいは、線形代数がわからないと指摘しても、まだそこは目をつぶってくれる。 ところが、ついに四則演算の世界になっちゃったから。 髙橋: ほんとに足し算だけです。掛け算と割り算も使ってない(笑)。 佐藤: 「四則演算に問題あり」と指摘したところで、霞が関官僚は「髙橋洋一は絶対に許さないぞ」と激怒したわけだ。 髙橋 :そうそう。財務省にいる私の友人が本当にそう言ってました。ー以下省略ー  
Posted on: Mon, 07 Oct 2013 03:58:23 +0000

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